『エリザベート』『モーツァルト!』のシルヴェスター・リーヴァイ×ミヒャエル・クンツェが手掛けた、ウィーン発のゴシック・ミュージカル『レベッカ』が、2026年に7年ぶりの再演、キャストを一新して上演されます。海宝直人を軸に、豊原江理佳×朝月希和、明日海りお×霧矢大夢のWキャスト構成も見どころ。東京・愛知・大阪・福岡の3都市5劇場巡演で、地方ファンにも届きやすい設計です。
公演基本情報(2026年5月時点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | ミュージカル『レベッカ』 |
| 主演 | 海宝直人 ほか |
| ヒロイン(Wキャスト) | 豊原江理佳・朝月希和 |
| ミセス・ダンヴァース(Wキャスト) | 明日海りお・霧矢大夢 |
| 作曲 | シルヴェスター・リーヴァイ |
| 作詞 | ミヒャエル・クンツェ |
| 原作 | ダフネ・デュ・モーリア『レベッカ』 |
| 海外初演 | 2006年ウィーン |
| 日本初演 | 2008年 |
全国巡演スケジュール
| 都市 | 劇場 | 時期 |
|---|---|---|
| 東京 | シアタークリエ/THEATRE1010 | 2026/5/13(水)〜8/2(日) 期間内 |
| 愛知 | 御園座 | 同期間内 |
| 大阪 | 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ | 同期間内 |
| 福岡 | 博多座 | 同期間内 |
あらすじ
20世紀初頭、モンテカルロ。富豪マキシム・デ・ウィンターと出会った若い女性「わたし」は、彼に求婚され、コーンウォールにある彼の屋敷「マンダレイ」の女主人となります。マキシムの先妻レベッカは、社交界の華として知られていた美貌と教養と才知を兼ね備えた女性でしたが、ヨットの事故で亡くなったとされていました。
しかし、屋敷に到着した「わたし」を迎えたのは、レベッカの存在に支配された世界でした。家政婦長ミセス・ダンヴァースは、レベッカを今も崇拝し、新しい女主人を「彼女には及ばない」と侮蔑する。屋敷の使用人たちも、レベッカと比較する目で「わたし」を見ている。マンダレイの庭の薔薇、寝室の絹のネグリジェ、書斎の便箋、すべてに「R」の文字が刻まれている──。
レベッカは死んだはずなのに、なぜ屋敷にこんなにも生き続けているのか。マキシムは、なぜレベッカについて語ろうとしないのか。「わたし」は、夫の愛を取り戻したい一心で、自分をレベッカに近づけようとしては失敗を繰り返します。
そしてある日、レベッカの死をめぐる真実が明らかになる──。マンダレイの炎、海辺の崖、ミセス・ダンヴァースの執着、そして「わたし」自身の覚醒。ダフネ・デュ・モーリアの傑作ゴシック小説を、ウィーン・ミュージカルの巨匠コンビが大胆に舞台化した重厚な作品です。
私が注目したい理由
1. リーヴァイ×クンツェの重厚な楽曲
『エリザベート』『モーツァルト!』のシルヴェスター・リーヴァイ作曲&ミヒャエル・クンツェ作詞のコンビが手がけた作品。タイトルナンバー「レベッカ」、ミセス・ダンヴァースのソロ「レベッカ」、「わたし」の成長を描く「私はミセス・デ・ウィンター」など、強い旋律が連続します。『エリザベート』のあのドラマティックさが好きな人なら、絶対に好きなテイストです。
2. 明日海りお×霧矢大夢のWキャスト・ミセス・ダンヴァース
宝塚OGトップによる、ゴシック・ミステリーの要となる役。ミセス・ダンヴァースは、表面は冷静沈着な使用人ですが、内側は亡き主人レベッカへの偏執的な愛で燃えています。明日海りおと霧矢大夢、それぞれの解釈でこの「狂気」がどう立ち上がるか──比較観劇したくなる組み合わせです。
3. 海宝直人のマキシム
歌唱力と存在感で定評のある海宝直人が、過去を抱える富豪マキシムを演じます。表面は紳士的でロマンティック、内側には罪悪感と痛みを抱える、二面性のある役。海宝さんの透明感のある声質が、この役にどう寄り添うのか、楽しみです。
4. 3都市5劇場の充実した巡演
東京(シアタークリエ/THEATRE1010)、愛知(御園座)、大阪(梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ)、福岡(博多座)。地方の観劇ファンにも届きやすく、Wキャストの組み合わせを変えて複数公演観るファン同士の遠征計画も組みやすい展開です。
5. ダフネ・デュ・モーリアの原作の重厚さ
原作小説は、20世紀の英文学を代表するゴシック・ロマンスの傑作です。1940年にヒッチコックが映画化(アカデミー賞作品賞)、2020年にNetflixでもリメイクされた、何度も語り直されている物語。なぜこの物語が今でも人を惹きつけるのか──舞台版でその答えを確かめてみる価値があります。
6. 「わたし」という主人公の名前のない女性像
原作小説でも舞台版でも、主人公「わたし」には固有の名前がありません(マキシムが呼ぶ「Mrs. de Winter」が唯一の呼称)。これは、亡き先妻レベッカに対する彼女のアイデンティティの脆さを象徴する仕掛けです。物語の最後、「わたし」が自分の名前を取り戻すかのように覚醒する瞬間──その演出を、Wキャストでそれぞれの解釈で観られるのは、この再演ならではの楽しみです。
観に行けない人へ|原語版&原作で味わう
| 視聴方法 | サービス | 備考 |
|---|---|---|
| ウィーン版OCRサントラ | Amazon | ドイツ語版が原語。メロディの美しさは言語の壁を越える |
| 映画『レベッカ』(1940・ヒッチコック監督) | Apple TV / Amazon | アカデミー賞作品賞。ミュージカルとは別物として |
| 映画『レベッカ』(2020・Netflix版) | Netflix | リリー・ジェームズ主演のリメイク版 |
| 原作小説『レベッカ』(ダフネ・デュ・モーリア) | Amazon / 各種電子書籍 | 原作の重厚な世界観を文字で味わう |
ウィーン版サントラから入るのが入口としておすすめです。日本語版を観劇する前に、原語の旋律を耳に入れておくと、ストーリーが頭に入りやすくなります。
→ 海外ミュージカルの視聴方法ガイド|配信・字幕・DVDを一気にチェック
こんな人におすすめ
- 『エリザベート』『モーツァルト!』が好きな人(同じウィーン・ミュージカルのリーヴァイ×クンツェ作品)
- ゴシック・ミステリーが好きな人
- 海宝直人、明日海りお、霧矢大夢ほかのファン
- 関西・東海・九州在住で観劇したいファン(地方公演あり)
- 重厚なドラマと美しい旋律の両立を求める人
関連作品
- ミュージカル『エリザベート』(同じくリーヴァイ×クンツェ)
- ミュージカル『モーツァルト!』(同じくリーヴァイ×クンツェ)
- 映画『レベッカ』(1940年ヒッチコック版、2020年Netflix版)
- 原作小説『レベッカ』ダフネ・デュ・モーリア

